学校へGO!

10/26

11881人が本棚に入れています
本棚に追加
/481ページ
「大きくなったね、悠希ちゃん」 「貴方は老けましたね。 あの頃とは大違い」 「あはは!酷いなぁ」 校長は目を細めながら笑い、 凄く穏やかな表情をする。 おちゃらけてるっつーか、 能天気っつーか… 「君のボスから全部聞いたよ。 ウチの学校は全寮制で 学校外にはあんまり 出して上げられないんだけど、 悠希ちゃんが外に出るときの 外出許可は出すし、 自由にしてていいから。 君の事だし心配ないと思うけど…怪我はしないようにね」 多分、私の仕事について 言っているのだろう。 私は一応副ボスだし… 仕事が来ないはずがない。 しかもド超級に危険な仕事が。 「大丈夫。ヘマはしませんから」 「…あの」 「「え?」」 私でも校長でもない声が 部屋に響いて、 私と校長はハモりながら 声のしたほうに顔を向けた。 「僕…どうすればいいんですか?」 資料が山積みになっている机の隣でおどおどとしている委員長。 …すっかり忘れてた。 「あ、ごめんね五十嵐君。 もう教室に戻っていいよ。 ホームルームの時間でしょ?」 「あ、はい。 ありがとうございます。 失礼しました」 委員長はぺこりっと頭を下げ、 校長室を出て行った。 、
/481ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11881人が本棚に入れています
本棚に追加