学校へGO!

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「大きくなったね、悠希ちゃん」 「貴方は老けましたね。 あの頃とは大違い」 「あはは!酷いなぁ」 校長は目を細めながら笑い、 凄く穏やかな表情をする。 おちゃらけてるっつーか、 能天気っつーか… 「君のボスから全部聞いたよ。 ウチの学校は全寮制で 学校外にはあんまり 出して上げられないんだけど、 悠希ちゃんが外に出るときの 外出許可は出すし、 自由にしてていいから。 君の事だし心配ないと思うけど…怪我はしないようにね」 多分、私の仕事について 言っているのだろう。 私は一応副ボスだし… 仕事が来ないはずがない。 しかもド超級に危険な仕事が。 「大丈夫。ヘマはしませんから」 「…あの」 「「え?」」 私でも校長でもない声が 部屋に響いて、 私と校長はハモりながら 声のしたほうに顔を向けた。 「僕…どうすればいいんですか?」 資料が山積みになっている机の隣でおどおどとしている委員長。 …すっかり忘れてた。 「あ、ごめんね五十嵐君。 もう教室に戻っていいよ。 ホームルームの時間でしょ?」 「あ、はい。 ありがとうございます。 失礼しました」 委員長はぺこりっと頭を下げ、 校長室を出て行った。 、
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