学校へGO!

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私は校長に突っ込みながら ブレザーのボタンを留めた。 紺のブレザーに 灰色チェックのズボン。 派手過ぎず、地味過ぎない 何ともバランスのいい制服だ。 ただ、私がチビなせいか。 似合わない。 私は校長室の隅にある 全身鏡を見ながら思った。 っていうか、幼く見える。 顔のせいか?顔のせいなのか? とても高校生には見えないぞ。 どこぞの小学生みたいだ…。 私は軽くショックを受けながら 鏡に映る自分を まじまじと見つめた。 ブレザーの金色ボタンを留め、 Yシャツの第一ボタンを開けて ネクタイをゆるく締めている。 ズボンはダボダボ (サイズはSのはずなのに)で ベルトをしても緩い。 私はどんだけチビなんだ。 「なんだ、よかった。似合うね」 「幼く見えるのは私だけか?」 「…うん、きっと気のせいだよ。 気にしない気にしない」 「その間が軽く傷つくんだけど…」 私は少し凹みながら 校長に言葉を返す。 しかし、校長は満足げだ。 「すぐに作らせるよ。 明日辺りには届くと思うから」 「うん…すぐに作ってくれ。 ダッシュで」 私は鏡の自分を見ながら 再びため息をつく。 そして見ていて思った。 背中にかかってるこの長い髪が 小さく見せてるんじゃないか…? 私はそう思い、 腕にはめていた黒ゴムで 髪をポニーテールにしてみた。 したら案の定。案外似合う。 「おぉ、凄い。 本当に男の子みたいだ」 「待て待て、私は女だぞ。 男装の趣味はない」 しかし、校長の言っている事にも 一理ある気がする。 胸がないからか、 背の小さい女顔の男子に見える。 多分委員長と並んだら いい勝負なんじゃないか? …つか、嬉しくないけど。 、
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