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「それじゃ、悠希ちゃん!
職員室へGO!」
校長はドアに人差し指を向け、
にっこりと笑った。
私は力なくはいはいと言いながら
見えにくい背中の所に
愛銃をしまった。
その姿を、
校長は見逃していなかっただろう。
「んじゃ、失礼しました~」
「うん、気をつけてね~」
私は軽く頭を下げてから
校長室を出た。
校長は皇太子さまみたいに
にこやか笑顔で手を振りながら
私を見送る。
「(悠希ちゃん…
あのクラスの子達に
認めてもらえるかな…)」
私が出て行った校長室。
校長は一人で
そんな心配をしていた。
「悠希ちゃんは強いから
大丈夫…だよね…」
このことを今の私が聞いても
なんのこっちゃ状態だろうけど
後々、私も知ることになるであろう。
コンコンッ
その時、校長室のドアが鳴った。
「は~い、どうぞ~」
ガチャッという音とともに
部屋に入ってきたのは
「…どうしたの、悠希ちゃん」
私でした。
私は顔だけ部屋に忍ばせて
頭を掻きながら
「職員室ってどこ?」
って聞いた。
この後、校長に馬鹿にされたのと呆れられたのは言うまでもないだろう。
だって…
プレートが壊されてて
見つかんないないんだもん!
、
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