学校へGO!

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いやいや待て待て。 なぜ私が謝らにゃならんのだ。 なんか私が 悪いみたいになってるけど、 実際悪いのはあっちだから。 アイツ等が私に 攻撃してきたのが悪いから。 それを反射的に 蹴り返してしまって 運悪く男子生徒の顔面に 直撃させた私が悪いのか? 「そうだよ。悪くないじゃん。 こっちは」 「あぁ!? テメェ、謝らねぇつもりか!」 「ざけんじゃねーぞ!」 「いやいや、 だって攻撃を仕掛けてきたの そっちでしょ。 反射的に蹴り返してしまった こちらが悪いと?」 「当たりめぇだろ! テメェは馬鹿か!」 いやお前よりは馬鹿じゃねぇよ。 つか当り前なのか。 「…うるせぇな」 男子達の後ろの方から また違う声が聞こえてきた。 文句を言っていた男子より 凄く威圧がある。 騒いでいた男子達が その一言で凍りついて 声のしたほうに振り向く。 視線の先にいたのは 偉そうに座っている目つきと ガラの悪い黒髪の男子と その周りを取り巻く (見た目からも分かる位) 個性豊かな3人の男子。 リズとリムに似ている くるくる金髪の可愛らしい少年。 眠そうに眼をこする 猫のような男子。 そして銀の眼鏡をかけた いかにも秀才君的な男子。 個性…豊かすぎない? 「す…すいません…竜牙さん…」 私に叫んでいた男子が 真中で偉そうに座っている男子に怯えながら謝る。 竜牙と呼ばれたその男は 男子の言葉に反応せず、 私をじっと睨んでいた。 …メンチ切られてるのか? 逸らすのもしゃくだしなぁ… と思い、私が睨み返していると さっきボールが 顔面に当たった男子が 竜牙に向かって声をあげた。 「でも竜牙さん! 仕掛けてきたのはアイツっすよ!」 「そうですよ!」 いやいや、 仕掛けてきたのお前らだから。 「貴方達がボールを投げたのが 事の発展でしょう」 私の心の声をそのまま声に出して言ってくれたのは 竜牙の隣にいた眼鏡の少年だった。 この人には 一応常識が備えられているんだ…。 素直に思った、 委員長以外にちゃんと 常識人がいてよかった、と。 、
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