学校へGO!

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「謝ってください!」 今日、これで何回目だろうか。 この言葉を聞いたのは。 「…だからさ、今頃アイツ等に 謝ったって変わんないって。 それに、謝る気ないもん」 「謝ったら許してくれますよ! 優しいですから、竜牙さん達は!」 私は今委員長とお食事タイム。 前もってクレサがくれていた赤いうさぎの可愛いお弁当箱を前に、委員長と。 軽くクラスメートからの 視線が痛いけど。 そして、委員長は 私を説得しようと さっきからずっと 謝ってくださいと 私に言い続けている。 「優しいかどうかは 知らないけどさ… いいじゃん、ケンカ。 一回力を見せつけたらもう ケンカ売ってこないでしょ?」 「無理ですよ! ここのクラスの人達は 皆強いんです!勝てっこない!」 「分かんないよ? 勝てるかもしれないじゃん」 「どこから湧いてくるんですか…その自信は…」 私は卵焼きをぱくりと口にし、 卵焼きを刺していたフォークで 自分の心臓を示しながら 「ここ」 と言った。 委員長は呆れたのか、 ため息をつきながら 視線を落とした。 怒る気にもなれなかったらしい。 私は視線を落とす委員長に アハハと笑いながら陽気に言った。 「そんなに心配すんなって! 強いもん、アイツ等より。 絶対負けないから」 「保証なんてできないでしょう?」 「できるよ?保証」 私が軽々しくそう言い、 委員長は怪訝そうに 半信半疑な顔で私のほうを見る。 私はにっこり微笑みながら 「だって、 アイツ等に負ける位の力なら 今頃死んでるし」 と言った。 、
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