学校へGO!

20/26
前へ
/481ページ
次へ
委員長は再び 深いため息をつきながら、 うさぎの形の 可愛いリンゴを頬張る。 「意味が分かりませんよ…」 「だろうね。 っていうか、なんでそこまで 心配すんのかが分かんないよ」 「心配しますよ! あの人達は本当に強いんです! 貴方は竜牙さん達が どれ位強いか知らないから! それに貴方は女…」 キーンコーンカーンコーン 委員長のセリフを遮るように タイミングよくチャイムが鳴った。 時計を見るとあと5分で 次の授業が始まる。 「あ、職員室に 教科書貰いに行かなきゃ いけないんだった。 ごめん、行ってくるね」 「あ、ちょっと!悠希さん…!」 私は早々にお弁当箱を片付け、 引き留める委員長をよそに ダッシュで職員室に向かった。 私は教科書を貰い、 再びダッシュで教室に戻る。 ギリギリ授業前に間に合って 自分の席に座った。 私の席は2の側(6列ある中で) 前から5番目一人席。 いいところなのか… といったら微妙だ。 しかし、寝れるところなので まぁまぁいい席であろう。 私は重い教科書を 全て机に押し込んで ふぅと椅子の背もたれに 寄り掛かり一息つく。 全く…転校早々なんで こんなに疲れなければ ならないのか。 ぶつぶつ思っていたとき、 教室に教科担当の先生が 入ってきた。 しかし、このヤンキー校。 先生の授業を まともに聞く人なんて 委員長くらいしかいない。 皆さん先生無視ですか。 教室のざわめきの中、 私は欠伸をしながら 時間が過ぎていくのを待っていた。 、
/481ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11883人が本棚に入れています
本棚に追加