学校へGO!

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「ちなみに、 これは右側から 弱い順に並べてある。 この中で一番弱いのは委員長… もとい五十嵐。 で、一番強いのが俺だ」 あ、自分で強いとか 言っちゃうわけ。 …私も人の事言えませんが。 っていうか、 委員長一番弱かったんだね。 予想通りったら予想通りだけど。 ちなみに、竜牙の次は光。 弱そうに見えるのに、 何気に強いんだ…。 その隣があの 眠そうにしている猫男。 光が「蘭(ラン)起きてよ~」と 体を揺さぶってる。 猫男は名前が猫男から 蘭に進化した! …よし、あえてのスルーで。 その隣に愁哉というメガネ君。 そして、私が顔面に ボールを当ててしまった男子は 30人並んでいる中の 右から14番目。 …うん、超ビミョー。 「この中からタイマンはる奴選べ」 …誰とやってもあんまり 変わらない気もするんだけどね。 どうしよう、誰とやろうかな。 でもどうせケンカするんだったら強い奴とやりたいなぁ…。 「よし、決めた!」 私がそう叫ぶと 私の前に立つ30人が 一斉に私を見た。 誰にするんだ?と 言わんばかりに。 「アンタにするよ」 私は右手で指差した。 竜牙を。 一瞬で全員が固まる。 全員がきょとんとしていた。 あの蘭という人でさえも。 そして何かが弾けたかのように 委員長以外の奴らが 一斉に吹き出して笑った。 「バカだアイツ!」 「自分から死にに行ってるようなもんじゃねぇか!」 と口々に叫びながら。 別に死なないっての、 そんなに弱くないし。 、
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