学校へGO!

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「お前… どこかの族に入っているのか?」 「入ってないよ、族には」 「じゃあ、 昔よくケンカをしていたか? ケンカ慣れしてるだろ」 「ケンカ…って言うか 基本的な体術を 全て叩き込まれたね。 柔道とか合気道とか 空手とか護身術とか」 そりゃあもうこてんぱんに 打ちのめされるくらいに、 と私は笑う。 今となってはもう笑い話だが、 これはマジで笑い話じゃない。 ファミリーの幹部 直々で鍛えられていたから、 マジで死ぬかと。 もちろんクレサにもしごかれた。合気道で。 「ねぇ、もっとマジになってよ。 退屈すぎて欠伸が出そう」 「…残念ながら これが今の俺の本気だ」 「わぁ、それは本当に残念」 私は一回ため息をついて目を閉じそして再び目を開けながら 竜牙を睨みつけた。 「結局は人を殺す勇気もない 青二才のガキだもんね」 軽く見下しながら言う 私の目の前にいる竜牙と光達は 反論もせず固まった。 それだけ、 私の表情が冷たかったという事。 「そろそろ反撃するよ?」 私は竜牙に冷たくそう言うと 一瞬で懐に入った。 そして思いっきり 腹の所を膝蹴りする。 見事に入ったらしく 竜牙はそこで膝を折り、 腹を抱えてうずくまった。 「何、もう終わり?」 私が鼻で笑いながら言うと 竜牙は歯を食いしばり、 全身に力を入れながら 立ち上がった。 私は小さくそうこなくっちゃと 呟いて再び竜牙にとびかかる。 背中に思いっきり 回し蹴りをしようと試みるが 左腕をクッション代わりに使われ足が流されて決まらなかった。 私が足を元に戻したとともに 竜牙が私の目の前から飛びのく。 しかし、スピードのある 蹴りをくらった左腕は痛そう。 竜牙は左腕を押さえながら 痛そうに顔をしかめた。 そこらへんの 変に威張っている奴等よりかは 強いんだろう。 多分こいつの力なら 幹部から2つ下位の役職には 入れるだろうな。 でもまだまだ弱い。 なんだろう…こう… 人を殺すときの快感が来ない。 なんか、面白くないな。 次で終わらせちゃおう。 私は最後の一撃を決めるために 右の靴を鳴らす。 その時だった。 、
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