学寮

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「まったく…」 私は物ッ凄い剣幕で 寮へと繋がる廊下を歩いていた。 部屋の鍵を右の手で 握りしめながら。 全員が発狂して、私は気づいた。 コイツ等、 私の事男と勘違いしてる…。 私のコンプレックスを ほじくり返しているのか? 「女って…コイツ…女!?」 「確かに女みてぇな顔だなって 思ってたけど…」 「女なのに、 あんなに強いのか…?」 「なんだよ。 強くちゃいけないのか?」 私はそこらへんで ざわざわと呟いている男子を 一睨みして黙らせる。 チックショー、 なんか裏切られた気分だ…。 ムカツク… 「つか… 俺はあのチビ女に負けたのか…」 ピキッ あ、やばい。 頭の血管切れたわ。 「ほぉ~? アンタらはそこまで 私を怒らせたいのか~」 私はバキボキ手を鳴らしながら 私をチビと言った竜牙の前で 仁王立ちをする。 怒っている私の雰囲気に 圧倒されたのだろう。 明らかに奴らが顔をひきつらせて後ずさっている。 「お…落ち着けって! 話せばわかる!」 「…一気に全滅させてやる」 さっきの手加減と余裕は 何処へやら。 私はマジギレしながら 全員に飛びかかった。 もう見境なし。 私が誰か分からないけど 殴ろうとした瞬間。 「待てって!」 、
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