11883人が本棚に入れています
本棚に追加
私達クロドファミリーは
世界のマフィアの中でも
1・2を争うほどの強いマフィアだ。
イタリアにあるクロドの本部に
10人いる幹部の中の5人が残り、
私達を含めクロドの
3分の1のメンバーは今、
日本に来ている。
日本に来ている理由は
悪行を働いている
マフィアを潰す為と、
同盟ファミリーを増やす為、
あとは力の見せつけ。
今もちょうど、
麻薬の密売を行っていた
ファミリーを一個
潰してきたところだ。
日本の法律だと
銃を持ってたらサツに捕まるけど
んなもんバレなきゃいいんだって。
殺した後の死体をこっちで
負担しなきゃいけないのが
苦だけどね。
そんな事を思っていると、
いつの間にかボスの部屋に
ついていた。
私は入口の
指紋認証を済ませてから
ボスの部屋へと続く扉を
軽くノックした。
───コンッコン
「お入り。」
ノックの音のすぐあと、
優しい老人の声がして
私は高級感あふれるドアを
ギィ~っと開けた。
「おかえり、悠希。」
中にいたのはビシッと
スーツを着こなした
白い髪とひげのおじいさん。
表情は柔らかく大人しげで、
にっこりとこちらに
微笑みかけている。
一見頼りなさげに見えるが
この人は世界に誇れるマフィア、
クロドファミリーを束ねる
強くて凄い人なのだ。
一見頼りなさげだけど。
「ただいま、ボス。」
私はボスに微笑みかけながら
広い広い一室に入って行く。
地面には赤い絨毯が敷き詰められ、
天井にはキラキラと輝く
シャンデリアが
存在を強調させている。
さまざまなところに彫刻が施され、飾られている。
ボスが座っている机も
曇りなく真っ黒でいかにも高そう。
「今日も、随分派手に汚したな。」
、
最初のコメントを投稿しよう!