訪問者

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「「ねぇねぇ! 悠希の部屋が見たい!」」 リズとリムがハモりながら 私にキラキラ笑顔を向ける。 好奇心旺盛に私の部屋が見たいと言っているように見えるけど、 多分違う。 私の部屋だったら コイツ等がいないからだろう。 さすが、可愛い顔をしている割に考えることはマフィアだ。 「あ、私も見たいわ」 その作戦に乗ってきたクレサ。 「別にいいよ」 一言そう言って ソファーから立ち上がり、 部屋の一番右端のドアに向かって歩き鍵を開けてドアを開く。 整えてある、私の部屋。 「「わーいッ!」」 するとリズリムは私の腕から離れベッドに飛び乗り バインバインベッドで飛び跳ねる。 どんな子供ですか、あなた方は。 「綺麗にしてるじゃない」 「まぁね」 クレサは私の部屋を見回しながら窓の外を見たりして。 そしてクローゼット側に歩いた。 そこは丁度リビングから 死角になるところ。 私はクレサの横に立つ。 「元気そうで安心したわ」 口ではそう言いながらクレサは 胸ポケットから白い封筒を取り出して私に差し出してくる。 私は何のためらいもなく その封筒を受け取った。 「あ、そうそう。 来週の日曜日時間あるかしら」 「来週の日曜日?」 「えぇ、ちょっと 付き合ってほしい所があるのよ。 校長先生には許可を 貰っておいたんだけど…」 これはある種の暗号。 この任務は来週の日曜日で、 一緒に行く人はクレサである。 そして内容は日本マフィアまたはヤクザとの話し合い。 、
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