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「………は?」
あの後シャワーを浴び服を着替え、ボスの部屋に来た。
ボスの部屋に来てみると、
さっきまでいなかったクレサが
ボスの隣に立っていた。
そして、訪れた時に
ボスから発せられた言葉に
私は耳を疑った。
「…うん、ごめん。
私聞き間違えたみたい。
もう一回、言ってくれない?」
「悠希には
日本の高校に通ってもらう。」
「………。」
マジっすか。
「え、まって、何で…」
「もう手続きは済ませたから
すぐにでも行ってもらう事になる。
全寮制だから荷物をまとめなさい。」
軽くスルーですか。
つか私に拒否権無しかよ。
「つか全寮制!?」
「そうじゃ。まぁ心配するな。
私の友人が経営している
学校だからな。
確か…清環(せいかん)高校と
言っていたか。」
「仕事はどうすればいいのさ!」
「少し休んでもらう事になるな。
まぁ、今日の仕事で
悠希に任せていた任務は
終わった事だし、
心配する事はない。
重要な仕事ができた時は
クレサ君に伝えに行ってもらうさ。」
ボスが表情を変えずに
私に言ってくる。
しかしまた、
なんで学校なんだろう。
確かに私は学校なんて
行ってなかった。
物心ついたときから
人を殺していたし、
それに満足していた。
勉強だって、
クレサやファミリーの大人達に
教わっていたから
今の高校3年生位までの知識は
あるはず。
別に学校なんかに
行く必要すらない。
「何で学校に
行くことになってるの!?
説明なしじゃ納得できないっ!」
私は強めの口調でボスに聞いた。
納得なんて出来る訳ない。納得なんてしたくない。
ファミリーを離れたくない…。
そんな事を心に秘め叫ぶと、
ボスはため息をつきながら言った。
「…お前にはな、悠希。」
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