変化!

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  「佐助ー、おらぬのか?」 ある日の昼下がり。 少し民の様子を身に村へ行こうと彼を呼んだのだが、これがなかなか出てこない。普段であれば二、三呼べば颯爽と現れる彼が、返事すら寄越さなかった。 「おい、佐助ー」 居ない居ないと、結局草庵を一回りし自室へと戻って来てしまった。 やれやれと襖を開けて中へ入ると、簡単に畳んでおいたはずの布団が広げられていて、その上にちょんと橙色の毛玉が乗っている。 「なんだ、ここにおったのか佐助」 こちらから見えるのはちょうど後頭部側。背中を向けて眠っていた。 だから、最初は気付かなかったのかも知れない。 「全く、返事くらいしろ‥?」 布団の脇に膝をついた時、ふと沸いた疑問。 はて、彼はこんなにも小さかったであろうか。  
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