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「お前、どこの子だ?」
「ふぇ?」
まだ寝足りないのか目をゴシゴシと擦りながら、ふぁと大きな欠伸をした。
実に愛らしい‥‥い、いや、騙されるな真田幸村!この童は佐助の差し金‥‥いや何故佐助が俺に差し金等と!
「だんな?」
「す、すまぬ‥‥って俺は何故、童に畏まって」
ああ駄目だ、頭が痛い。
そういえばこの童、佐助によく目が似ている。それどころか顔付きもそっくりだ‥―――
いや、まさかな。
「‥‥佐助!」
これはもう、直接本人に真偽を求めるしかないだろう。俺は勢い良く立ち上がると、天井を仰ぎ声を張り上げた。
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