牧場生活

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  「わんっ」   「わぁっ! どうしたポチ」   外に出ようとした私の足にまとわりついてきた愛犬ポチ。   その愛くるしい表情は、まるで私に行かないで、と言っているようで少し悲しくなっ……ちゃだめだろ、おい。引きニート街道まっしぐらじゃないか。   「これからもちゃんと遊ぶし餌も忘れない。だから、ね?」   「くぅーん……」   頭を撫でながら話すとポチは切なそうな声を出した。     「……やっぱりだめっ! 私にこの子を置いてどこかに行くなんて出来ないわっ!」   「わんっわんっ!」   さながらお涙頂戴なシーンをやっているさなか、愛描のタマは呆れたような目で見ていた。
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