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「わざわざ付き合ってもらってごめん」
「いやいや、誘ったのは僕だからね。大丈夫、気にしないで」
ばいばい、と手を振ってタカクラさんを探した。
どこにいるかな。
ここにいるのは間違いなさそうなんだけど。
あ、いたいた!
「タカクラさーん!」
名前を呼びながら走って向かうと、あっちも気付いたようで歩いてこっちに向かってきた。
「どうした、クレア」
うわぁ~なんか緊張……。
深呼吸だ、深呼吸!
「え、っと、あのっ、」
「?」
うわぁ……困ってる困ってる。早く言わなきゃ。
「あ、こ、これからはっ! 私がちゃんと牧場経営しますっ、だからっ! あ、安心してくださいっ!」
「……そうか。大変だけど頑張れよ」
やっとの思いで伝えると笑顔で応援してくれた。
その後、作物の種のこと動物のこと、いろいろ教えてくれた。
説明を聞くかぎりでは簡単そうだったけど、難しいに決まってる。
気を抜かずに頑張ろう。
それで、絶対牧場王になってやる!
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