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「もう~……。この子ったら全然働いてくれないんだから」
ふわふわの毛布に包まれて、気持ちよさそうに眠る金髪の少女――クレア――の枕元に立つ、可愛らしい小人たちを引きつれた麗しい女性が1人。
「この子の母親からしっかり働くように、って言われてるんだけど……」
「女神さま、どうするの~?」
赤い服を身にまとった小人、もといコロボックルに問われた女神は、手を顎にあて考えるそぶりを見せた。
「……この子にやる気が無いんだから仕方ないわね。この件は諦めてもらいましょ」
特徴的なドレスのよぅな服をひるがえし、帰ろうとする女神にしわがれた声で制止が掛かった。
「何を言っておる!」
「神様だわ」
「神さまなの~」
声の主は神様らしい。
神様はまくしたてるように言葉を続けた。
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