ぷろろおぐ。

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  「女神、お前は昔から諦めが早すぎる! もうちょっとなんとかしようとは思わんのか!」   「だってこの子にやる気が無いんだから仕方ないじゃない!」   女神も負けじと声を張り上げ言った。   「まったく年がいくと反抗的になるのぉ」   溜め息を吐き、呆れたような声を上げる。 それを言われた女神はふるふると怒りに肩を震わせ、うつむいた。 女神も女だ。年齢のことは言われたくない。 怒りに身をまかせ言った。   「それは関係ないじゃない! この、ハゲチャビン!」   「ハゲチャビンだと?! 言ってはならんことを! えぇーい、天罰じゃ!」   女神は神様のタブーに触れてしまい、ぽん、という音とともに石にされてしまった。 これにはコロボックル達も黙っていられなかったらしく、思い思いの言葉をぶちまけた。   「あー! ひどいの、元に戻すの~!」   「だからハゲチャビンって言われるの~」   「ハゲチャビンなの、ハゲチャビンなの~!」    
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