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向こうから歩いて来た 顔の無い人形が 笑ったように見えた すれ違う瞬間に気づいたのは それが「自分」だという事 理由も分からないのに 溢れ出し止まらない涙を 抑え切れないまま 僕は 「自分」を追いかけたけど 縮まらない距離は 僕を置き去りにしたよ 「置いていかないで」 叫んでも届かない
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