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この時代、この国では警察が全てを支配していた
ある男が警視庁総監になった数日後とんでもないことを言った
"警視庁は総監での命令にのみ捜査を許す"
それにより犯罪率の上昇が起こり国が警視庁に会議した
総監は言った
"国のあらゆる権力をよこせば事件の捜査を認める"
最初は受けなかった国だが犯罪は増える一方で国際問題にまで及んだ
そして国は要求に答えた
その日から警視庁によるファシズムが始まった―――
警視庁により助けられ育てられた青年・米倉 慎(よねくら しん)
全成績トップで警察になった青年・黒(くろ)
彼らは同期であり親友だった
彼らはホールに集まる
週一回の朝礼の為だ
総監の黒沢 慎璽(くろさわ しんじ)が現れる
いつも通りの話が続く
"この国を支配するのは警察だ
正義が国を治めるのだ
悪を許すな
悪を許すな"
だいたいこんな内容だ
耳にタコである
そして各自与えられた任務に取り掛かる――
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