視点が変わって…

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「あれ?」 一人だと広すぎるテーブルの上。 そこの花瓶に挿していた、一輪の花が萎れていた。 そこで私は思う。 「この花、何だろう…」 あなたが生きていた頃、あなたは毎日水を取り替えていた。 なんの花なの?って聞いても答えは同じ。 『ん~、秘密』 と、微笑みながら言う。 私はその言葉に少しすねていたことを思い出す。 「…やっぱり色々思い出しちゃうね……」 『先に死ぬのは俺がいい』 理由は、[女の人は一年も経てば立ち直れるからだ]って言ってたあなた。 まだ一年も経ってないけど、それなりに立ち直りつつある。 なんて事はなく、やっぱり悲しいものは悲しい。 たくさん泣いたから、もう涙目なんて出ないと思ったのに…。 …出ないわけはないか。 好きだった。いや、今でも大好きだから。 ………あれだけ『一緒にいよう』って言っておいて、先にいくなんて。 「まったく、私を未亡人にしちゃって…」 .
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