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俺たちは教室に入り自分の座席を探すことにした。1クラス40人で全部で6クラスある。それが3年まであるため全校で18クラス720人というなかなか大きい学校だ。しかも県内有数の進学校であり、偏差値の平均が70くらいらしい。まあ俺は中学校の担任に薦められ、尚且つ自宅から近いという利点もありここを選んだ訳だ。
おっと余談が過ぎたな。席を探さないと。
「ここか」
俺の名簿番号は37番で一番窓側の後ろから三番目だ。
明日香はというと……俺の後ろだった。山崎とか山本とかいないのかね?こいつが後ろだと集中できんのだが。まあ俺には睡眠学習という技もあるし、周りが知らない人だらけというよりはいいか。
柑那は一番廊下側で横の列は俺と同じらしい。今は新しい友達ができたのか、複数の女子と楽しそうに会話している。
「明日香、お前も友達作ってこいよ」
「ももにメス豚がよってこないように見張ってるの!」
メス豚って…。
「いいから行けって。俺になんか誰もこねーよ」
「でもぉ…」
「俺は楽しそうにしてるお前がす」
「じゃあいってくるね!」
これまた素晴らしいスピードで女子の輪の中に入っていった。確かに俺は、楽しそうに笑ってるあいつが好きだ。幼なじみとしてだが。
さて、することもないし担任くるまで寝るとするか。
と俺がドリームワールドに旅立とうとしたそのとき、
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