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序章―出逢い―
僕は会社帰りにコンビニに必ず寄って帰る。それは目当ての子がいるとか暇つぶしとかではなく、ただ会社帰りの途中にあるからだ。毎日同じ時間に行き、毎度おなじみの無愛想な男がいらっしゃいませと言っている。
とある日、いつも通りに会社帰りに寄ると、そこには僕と年齢が同じくらいの女性店員が立っていた。
(新しく入ったのかな…)
あまり気にせず、その日も夕飯のお弁当を買って帰った。
次の日、いつも通りに会社帰りに寄った。
(またあの子だ)
それから毎日毎日、いつも通りに寄ってくとだんだんと向こうとも常連の人なんだと認識されていき、その頃にはレジのときに少しずつ、少しずつ話していくようになった。
そして僕はだんだんとその子に惹かれていった。
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