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抱きしめられて、キスしていたら…すきま風が吹いていた心に太陽が射してきた。
…求めてた愛がそこにあった。私はありのままの自分を愛してくれる人を探してた。彼が私の運命の人なんだ…。
それから一日中、ご飯も食べずに彼とずっと抱きしめあっていた。本当に幸せな時間だった…。
『愛してる…』
『愛してるよ…』
『こんな私なんかのどこがいいの?どこが好きなの…?』
『昔の俺に似てるから…守ってあげたくなるんだ』
人は誰しも悩みや不安を抱えてる。どんな人でも…。それを教えてくれたのは彼だった。
みんな悩んでるんだ。私みたいにコンプレックスを持って生きてるんだと思ったら、今までの思いがちょっと軽くなった気がした…。
幸せな時間はあっという間に過ぎた。彼が帰る日、私は駅の改札前で泣いた。
『行かないで…離れたくない…』
『必ずまた会いに来るから』
でも離れるのが辛くて、彼が帰った後も私はずっと泣いていた…。
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