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「――………」
と、再びメールの着信音が鳴り響いた。
手に取り、内容を見る。
『……なぜ?💦 まぁ、いいや…オヤスミー(*~¬~*)/。マジ眠たいんで(ρд‐)Zzz』
きっと日本で殺人が罪にならないなら今直ぐにでもこのバカを殺しに行っていると思う。
いや、まぢで。
「ふー…。…馬鹿なんかなぁ…?あたしって」
独り呟くと、無性に寂しさが込み上げてきた。
同時に、どうにもならない虚しさも。
――後悔はしていないつもりだった。
初めから解っていたことだから。
コイツが最初から最後まで、あたしのことを想ってくれることなんてないって。
それは、あり得ないことだって。
そう、割り切ることでしか自分を保てなかった。
だって、そうでしょ?
だって、どうしたって、あたしは。
「…………」
無心で返信する。
『……あたしたち、別れてるんだよね?って訊いたんだケド』
付き合って4ヶ月。
永遠だと思ってた恋の終わりは意外に簡単だった。
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