ごめんね

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第一印象は正直、最悪だった。 小学校6年生のときに初めて同じクラスになって、初めてお互いの存在を知った。 あたしより身長は低くて、見た目は女みたいにひょろひょろと弱そうな奴で。 それなのに、初めて口を利くっていうのに馴れ馴れしい口調で。 そんな態度が気に食わなくて、勝手に嫌いだと思い込んでいた。 そんな中、友達付き合いの多さもあって、一緒に遊ぶことが次第に増えていった。 初めは嫌いだ嫌いだと思っていたのに、馴れ馴れしいそいつの性格に振り回されて、距離を取るのを忘れていた。 やがて、お互いに“友達”だと言えるような仲になった。 ――いつからだろう? “友達”で居ることに不満を覚え出したのは。 いや、そんなはずないと、好きでもない奴と付き合って気を紛らわそうともした。 だけど、やっぱり違う。 いつも、何かが足りなかった。 あたしに足りないモノ。 それは、考えなくとも直ぐ傍に在った。 いつの間にか背中ばかり追いかけてた自分が居たのに、そんな自分に気付くのが怖くて、目を反らした。 それでも、想ってしまう。
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