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そんなあたしを何度も抱き締めてくれたあなたが愛しくて。
帰り際の短いキス。
これで拒絶されたら素直に諦めようと、心に決めてたのに。
あなたは再び優しく、半ば強引に唇を重ねてきてくれた。
一瞬何のことだか分からなくて、それでも。
これから隣に居てもいいって、許してくれたんだって。
涙が溢れたのは、やっぱり嬉しかったから。
やっと、伝わったんだって。
シアワセで、仕方がなかったんだよ。
4年も片想いしてて、それが叶ったんだもん。
シアワセで、本当にシアワセで。
このシアワセがずっと続けばいいなって、本気で願ってた。
ずっと、この人を想い続けるって、本気で、そう信じてた。
――信じてたのに。
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