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「……ん、ごめん。大丈夫」
「ならいいけどさぁ……何があったの?」
あたしのことを心配してそんなふうに訊いてくる友達に、あたしは声を詰まらせた。
だって、そうでしょ?
元彼にはっきり別れを告げたとたん泣き出すなんて。
そんなこと、友達に言いたくない。
こんなの絶対おかしいもん。
彼氏――ユウにも嫌われちゃうよ。
「マコト?…何かあったんでしょ?早く言ってみんしゃいっ」
「……うん。でも…何か、変なこと言うかも………」
「いいから早ぅ言いなって!友達なんだから何でも話してよ」
――友達。
「……うん、分かった。話すよ」
友達なんだから。
その言葉にどれだけ励まされたか。
一瞬で心の波が和らぎ、静かになった。
やっぱり、友達ってすごいな。
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