ごめんね

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「…………っ」 言葉が喉に貼り付いて、なかなか言い出せない。 『…マコト?大丈夫?』 そのことを察してか、友達が心配そうに声をかけてくれる。 あたしは、喉が震えるのを必死に抑えた。 「…うん…大丈夫。……でも…でもね…」 頭の中で駆け巡る画のほとんどが、ユイとの思い出。 だって、どうしたってあたしは。 「――…本気で…好きだったから……っ」 ――大好きだった。 たとえ、本気で想われてなかったとしても。 あたしは大好きだった。 この人のことを永遠に想えるって。 片想いで終わったとしても、この人のことを想い続けて一生独りなら、それが一番のシアワセだって。 大好きだったんだよ。
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