シアワセ

ごめんね

「…あたしが、もっと…我慢してれば…さぁ…一緒に居れたのかなぁ…？」

誰に対してでもなく呟いてみせると、余計に自分が孤独な気がした。

涙が止めどなく流れ、色は意味を亡くした。

ひょっとしたらあたしはこの世界に独りぼっちなのかもしれない。

だってね、気付いたらこんなにも寂しくて、哀しくて。

隣には、もう誰も居てくれなくなるんじゃないのかって。

もう、声も届かなくなった――

『――でも、マコトはそれで良かったんじゃないの？』

ふと、電話越しに聞こえる言葉は思いもよらぬモノだった。