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「まぁ誠。他にキャラ増やす気、ないか?」
紅咲が誠に聞く。
紅咲の顔が携帯に向いているため見えない。
「増やす気…はなくもないが、それがどうした」
誠は真也と組み手をしながらすらりと言う。
「ふ、ふふふ…ふふ」
紅咲が不気味な声を出しながらふふふ…、と繰り返し言っている。
そんな紅咲を見た2人は組み手をやめ、お互い抱きついた。
2人はガクガク震えていた。
「ま、まま誠…。こんなさっく…見たのいつぶりだっけか…。俺、記憶力なくってさ…」
「ボボボ、ボクにきき聞くな…。ああんな紅咲…」
珍しい……。
紅咲は何か企むと一瞬だか、人が変わったかのようにいつもと違う雰囲気になるのだ。
今日はさっくの奴、何企んでいる…
そんなことボクが知るわけないだろう…
アイコンタクトでお互い話す誠と真也。
紅咲が考えたことはいつもろくではないものなのだ。
それは怖ろしいこと…そう、怖ろしいことなのだ…。
すると紅咲がその場ですくっと立ち上がった。
2人は唾を飲む。
心臓がドキンドキンとなっているのが分かる。
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