だんでいナス夫

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「お前ら…」 紅咲が感動にひたる暇もなく2人はさぁやるぞー、と言って作業にとりかかった。 それには紅咲もおいーっ、と強いつっこみを入れた。 「じゃまずはどんな設定にするかだな」 何がいい、と真也が誠と紅咲に聞く。 少し2人は考えて先に考えがまとまった誠が声を出した。 「“冒険もの”なんてどうだろうか」 人差し指を上に立てて頭に電球がついたのが分かる。 「それ良いかもな」 それ第一候補な、と真也が進行を続ける。 そして紅咲にもなんかアイディア出せよー、と促した。 紅咲は暫くうーん…と考えていた。 そして誠同様に頭に電球がついた。 「オレらを見立ててやってみたらど」 「却下」 言葉を言い終わる前にスパコーン、と勢いよく切られた。 あの電球は豆だな、と真也が紅咲見て笑った。 じゃオレに聞くなよ、とまたつっこんだ。 「じゃ誠のアイディア採用!」 はい拍手ー、と真也が盛り上げて3人はパチパチパチと手を叩く。 「じゃベタベタのRPG的なのでどー?」 勇者だんでいナス夫が姫を守る的な、と説明した。 「ベタの方が楽しくね?」 紅咲も笑いながら言った。 じゃいいか、と誠も納得した。 ウケ狙いだけどウケなかったら終わりだがな、と誠が付け足し紅咲に釘を打った。
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