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「さっくー!お前なんのコマがいいー?」
真也がコマを持ってきながら紅咲へ近づいてきた。
「ウサギとサルが残ってるんだけどよ」
そう言いながら掌からほいっと出して見せた。
「え、何?オレ強制なの?」
そうさー、といいながら真也はどれがいいと掌を出したまま笑った。
「紅咲、早くしたまえ」
遊ぶ時間がなくなるだろう、と誠が紅咲をせかした。
紅咲は真也の掌からサルを取って誠の前にあるスゴロクの“スタート”地点に置いた。
「さぁー始めようぜ」
3人のうるさすぎるほどのジャンケンの声は教室中に響いた。
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