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春。
紅咲達は八幡(やわた)高校2年になった。
一年のうちは3人同じクラスだった。
朝、学校の2年玄関にクラスが張り出されている。
そこには人だかりがあって見ようにも見れない状態だ。
「はぁ…面倒」
うわー…、と人だかりを見てはため息をつく紅咲だった。
するとドンっと大きな音を立てながら紅咲に衝撃が走る。
紅咲は小さくいてっ、と悲鳴をあげた。
「おはよー、さっく!自分のクラス見たか?」
見てない、と言う暇もなく真也が次々に人だかりの中に入っていく。
「俺にも見せてー」
あのド根性は凄い、といつもこういう事には関心する紅咲。
紅咲は大声を出して真也を呼び止めた。
「真也ーオレのクラスも見といてー」
よろしくー、と手を振る紅咲。
真也はお前見てねーの、と言ったが紅咲には届いてなかったみたいだ。
真也を待ってその場で待っていたら紅咲の隣に誰かが来て止まった。
誠が隣に来たと思って振り向いた。
「誠おは…よ…」
「…え?」
紅咲の隣は誠ではなかった。
「紅咲おはよう、クラスどうだった?」
紅咲は自分の名前が呼ばれた方を見た。
右から誠が堂々と歩いて来ている。
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