新2学年

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紅咲は涙を拭う仕草をして2人の方をみた。 「ありがとうよ、これでこそオレの友達だぜっ!」 さぁ下駄箱行こう、と紅咲は2人を促した。 「あいつ立ち直り早いな」 「まぁそれでこそ紅咲だけど」 真也と誠が紅咲の立ち直りの早さを確かめながら話す。 3人は階段をあがって自分たちのクラスに向かう。 「じゃさっく、また帰りな」 「いつまでも沈むんじゃないんだぞ?」 分かったか、ともう一度紅咲に念押しをする。 「分かったって」 そうか、と頷く誠。 真也はじゃ、と言ってそんな誠を引っ張って5組の中に入っていった。 2人と別れた紅咲は6組の中に入る。 始業式も終わり、新入生歓迎会も終わってクラスに戻ってきた。 すると担任の宮川から連絡があると聞かされ、席につく。 「こんな時期だが転校生だ」 高校にもなって転校生?と不思議な顔をした紅咲だった。 そしてガラガラと鈍い音を立てながら入ってきた転校生。 その転校生をみて紅咲は止まってしまった。 「あ…あいつは…」
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