3人が本棚に入れています
本棚に追加
紅咲は涙を拭う仕草をして2人の方をみた。
「ありがとうよ、これでこそオレの友達だぜっ!」
さぁ下駄箱行こう、と紅咲は2人を促した。
「あいつ立ち直り早いな」
「まぁそれでこそ紅咲だけど」
真也と誠が紅咲の立ち直りの早さを確かめながら話す。
3人は階段をあがって自分たちのクラスに向かう。
「じゃさっく、また帰りな」
「いつまでも沈むんじゃないんだぞ?」
分かったか、ともう一度紅咲に念押しをする。
「分かったって」
そうか、と頷く誠。
真也はじゃ、と言ってそんな誠を引っ張って5組の中に入っていった。
2人と別れた紅咲は6組の中に入る。
始業式も終わり、新入生歓迎会も終わってクラスに戻ってきた。
すると担任の宮川から連絡があると聞かされ、席につく。
「こんな時期だが転校生だ」
高校にもなって転校生?と不思議な顔をした紅咲だった。
そしてガラガラと鈍い音を立てながら入ってきた転校生。
その転校生をみて紅咲は止まってしまった。
「あ…あいつは…」
最初のコメントを投稿しよう!