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目の前に来たから2人はびっくりして飛び上がった。
紅咲の目が死んでいた。
「よ…よぉさっく」
「貴様なんでそんなに死んでるんだ」
あれ、と言って紅咲は手で後ろを指した。
その先には人だかりがある。
しかも人だかり全員が女子だった。
「さっくあれ何?」
「あそこのこっち側、オレの席ね…」
紅咲はさっきまでの出来事を真也と誠に話した。
話によると、紅咲の隣の席に転校生が来てそいつが格好良くて
いろいろ知りたい女子達が放課になったとたん紅咲を押しのけてそいつのもとに集まった。
「…てことで当たりか?」
うん、と頷く紅咲。
「もう圭と話しててドキドキするしさぁー…」
ぐてんと紅咲は真也にもたれかかった。
紅咲の言葉に誠が反応していた。
「おい紅咲、その圭とやらは楽しい奴なのか?」
「は?あぁ…うん。まぁ楽しいっていうか…」
あいつは癒し系だよ、と結論を誠に言った。
その言葉に誠の頭から電球が光るのが見えた気がした。
「その圭とやらに友達になってもらうように頼んでくる」
うっしゃー、と両手を上げながら人だかりの中に入っていく誠。
2人はポカンと見ていた。
「なぁさっく、圭…とはもう友達なのか?」
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