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「友達…」
オレは友達と言う言葉に弱いらしい
でも…
「お前らまで追っかけることないだろ?」
チラッと人だかりの中に真也と誠の姿があった。
2人がぎくっとしたのが見て分かった。
紅咲ははぁとため息を再びついて言った。
「お前らもうすぐチャイムなるぞ。ちれ」
さぁさぁ、と手ではらっていった。
えーとかほんとだ、とかいいながら女子達は散っていったが真也と誠は残っていた。
それを見て紅咲は言葉を付け足した。
「…お前らには紹介するよ」
その言葉を聞いたとたん2人はヤッホー、と雄叫びをあげながら自分達の教室へと行ってしまった。
「…ったく」
ポリポリと頭をかきながら紅咲はやれやれ、と言った。
「有難う、紅ちゃん」
「…いいよ」
ぶっきらぼうに言って席につこうとする。
圭はそれについて行く。
「圭くんってみんなからなんて呼ばれてたの?」
紅咲は圭に聞いた。
「うーん…普通に君付けとか呼び捨てとかかな」
にっこりと笑顔を作って紅咲に言った。
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