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「今ボクがハートの3止めてるから真也は…」
あーだこーだ言っている誠を見て紅咲は肩を落とした。
「あー、ごめん真也。今の忘れて」
顔を片手でおさえて片手をひらひらさせた。
分かった、という顔を見せ“7並べ”に集中してしまった真也。
はっきり言って2人になると相手の手札完璧分かるのにそれにきずいてないからこいつらは面白い、と思う紅咲だった。
紅咲は再び屋上のフェンスに向かって、肘をつく。
「今日は平和だなー」
そういうと紅咲はかけているめがねを手でくいっと上げた。
そしてちょっと思った。
――そういえばこうやってこいつらと遊ぶようになったのはいつからだっけなぁ…
紅咲は呟いた。
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