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「ぐわぁ~ま、負けたぁ~」
期末テストが全教科返ってきた。
友人達で点数を競い合い、一番合計点数が低いものは罰ゲームというのが毎回俺達が決めているルールだったりする。
俺は頑張った。頑張って毎日徹夜何時間も勉強したさ。特に苦手な科学なんか人一倍頑張ったさ。
なのになんで一番点数悪いのが科学なんだ!
しかも他の答案は点数良いのに科学の点数のせいでビリに……
「科学死ね。科学なんか滅んじまえ」
「まぁまぁ歩、諦めて罰ゲーム受けろよ」
「うぐぐ…」
また罰ゲームか…
前回は友人の宿題を全て三週間やらされた。
その前はクラス全員のお願い(命令)をきかされる事も……
正直今更思うんだが俺が賭事で買ったのって人生一回だけな気がする。
「…俺も男だから覚悟決めるよ。…で?今度の罰ゲームはなんだよ。好きな食い物をおごればいいのか?校庭を10周逆立ちでやるってか?」
「うーんそれじゃいつもと変わらん定番な罰ゲームだな」
「な。たまには違う変わった罰ゲームにしたいよな」
「いつもの定番でいいよ…」
変な罰ゲームされたらたまったもんじゃない。しかし友人達は早くも変わった罰ゲーム内容を考えている。
俺は負けた。負けたのだから何を言っても友人達は聞いてくれない。
仕方なく俺は変わった罰ゲームでも優しいのであるように心の中で祈った。
しかし…
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