序幕

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むかしむかし… とある所に 火、水、土、風、雷 といった 五つの大国がありました。 それぞれの国が 力を持っていました。 火は水に弱く 水は雷に弱く 雷は土に弱く 土は風に弱く 風は火に弱い そう言った力の関係が 均衡を保ってきました。 そして その均衡は 未来永劫ずっと続くと 思われていました。 しかし、ある時 土の国が徐々に 力を付けはじめ 一定だった パワーバランスが 崩れはじめました。 ついには土の国は 五大国の中で 一番力を付けてしまいました。 さらに 土の国は火の国と 同盟を組み 水、風、雷の三国を 滅ぼそうとしたのです。 強大な力に危険を感じた水、風、雷の三国の長は 結界を張り巡らせ 世界を火と土、水と風と雷の二つにわけました。 それから 強力な結界を 張り巡らせた為 雷の国の王である 雷帝・雷道(ライドウ)は 予言を残して力尽きてしまいました……。 『太陽と月が   重なりし時……  灰色の平原に稲妻が  落ちるであろう……  稲妻の中から  現れてし者  黒衣を纏いて  黒髪に黒い眼を持ち  この地に平和をもたら さん………。』  
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