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しばらくすると
母さんの声が響き渡った。
「翔!!何時まで寝てんの!学校遅れるわよ!」
僕は『遅れる』と言う
単語を聞いて跳び起きた。
何故ならここは山の上の
神社の横の家なのだ。
ホームレスとかじゃないかんね!
爺ちゃんがこの神社の
神主をやってるから
ここに住んでる。
毎日、数百段ある石段を下って2時間かけて学校に行き、帰りは石段を上って死にそうになる。
何度この石段を
エスカレーターにしたいと思った事か……。
まぁ、そんな事は実現するはずもなく今は
制服に着替えネクタイを結ぶのにてこずっているところだ。
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