第一幕

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しばらくすると 母さんの声が響き渡った。 「翔!!何時まで寝てんの!学校遅れるわよ!」 僕は『遅れる』と言う 単語を聞いて跳び起きた。 何故ならここは山の上の 神社の横の家なのだ。 ホームレスとかじゃないかんね! 爺ちゃんがこの神社の 神主をやってるから ここに住んでる。 毎日、数百段ある石段を下って2時間かけて学校に行き、帰りは石段を上って死にそうになる。 何度この石段を エスカレーターにしたいと思った事か……。 まぁ、そんな事は実現するはずもなく今は 制服に着替えネクタイを結ぶのにてこずっているところだ。  
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