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私は登る
降りることの出来ない階段を
登り続ける
一つ上がれば
一つ下の階段が崩れる
残るのは無数の欠片
どこまでも続く階段は
一つ上がれば
見えなかった世界が見え
その世界はあまりに褪せている
私達は何のために上がることを欲したか
思い描いた幻想は欠片となる
それでもこの足は上がる
終わりの見えない階段の先には
晴れた空があるから。
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