0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
いつも変わらない日常が今日は大幅に違っていた。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・」
唐墨一樹は走っていた・・・・何故?何故俺がこんな目に💦💦
後ろには白目をした如何にも狂っている10を超える人間・・・殴っても殴っても全然効かない。
夜の8時45分・・・赤い月が夜の街をてらしている。
「・・・はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・」
一樹は体制を崩し、地面に体を引きずる。
「ぐぅ!・・・痛っ」
足をひねってしまったらしく、思うように立てない。
「くそ!・・・動けよ!・・・動けよう!・・・」
立ち上がれないまま、必死に逃げようとする・・・白目をした長髪の女が近ずいていき、一樹の首を絞める。
「・・・・・・あうぅ・・・・・・・あ・・・・かっ・・・・・」
息が出来ない・・・
必死に絞めている手をふりほどこうとする。
あぁ・・・僕はこのまま死んじゃうのかな・・・・
口からは涎が垂れ流しになり、糞尿を漏らした。
もう・・・だ・・・・め・・・・
ふりほどこうとした手が・・・ぶらん・・・と力が抜けた・・・
そんな時だった・・・
青い炎の渦が女の体に直撃したのだ。
女は原型をとどめて無く、死臭と焦げ臭い匂いで吐き気が一樹をおそった。
女は一樹を離し、倒れる。
「げほ!げほ!・・・げほ!」 一度に大量の酸素が体の中に入りそのせいで咳き込む。一体何が起きたんだ?
辺りを見回すがまだいる狂った奴らしか見当たらない。
その間に黒こげになったさっきの女が起き上がった。
「うわっ!」
皮、髪、肉が焼かれ、それでも立ち上がるとなるともはや人間じゃない。
目を覆う目蓋が無くなった目で、一樹を見る。
そして少しずつこちらに向かってくる
「く・・・来るな!・・・」
後ずさりながら必死に逃げようとする・・・
こんな事ならブレスレット持ってくれば良かった
後少しの所まで近ずいた瞬間、真っ二つに切れ、一樹の左右に倒れ込む、顔に女の血が付着する。
そして目の前には黒いコートがなびいているのが見えた・・・
手には太刀を持ち、一樹と背は変わらないくらいで、青く長い髪は一つにまとめられていた・・・
綺麗な女の子だった・・・・
最初のコメントを投稿しよう!