prologue

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いつも変わらない日常が今日は大幅に違っていた。  「・・・はぁ・・・はぁ・・・」  唐墨一樹は走っていた・・・・何故?何故俺がこんな目に💦💦  後ろには白目をした如何にも狂っている10を超える人間・・・殴っても殴っても全然効かない。  夜の8時45分・・・赤い月が夜の街をてらしている。  「・・・はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・」  一樹は体制を崩し、地面に体を引きずる。  「ぐぅ!・・・痛っ」  足をひねってしまったらしく、思うように立てない。  「くそ!・・・動けよ!・・・動けよう!・・・」  立ち上がれないまま、必死に逃げようとする・・・白目をした長髪の女が近ずいていき、一樹の首を絞める。  「・・・・・・あうぅ・・・・・・・あ・・・・かっ・・・・・」  息が出来ない・・・  必死に絞めている手をふりほどこうとする。  あぁ・・・僕はこのまま死んじゃうのかな・・・・  口からは涎が垂れ流しになり、糞尿を漏らした。  もう・・・だ・・・・め・・・・  ふりほどこうとした手が・・・ぶらん・・・と力が抜けた・・・  そんな時だった・・・  青い炎の渦が女の体に直撃したのだ。 女は原型をとどめて無く、死臭と焦げ臭い匂いで吐き気が一樹をおそった。  女は一樹を離し、倒れる。  「げほ!げほ!・・・げほ!」  一度に大量の酸素が体の中に入りそのせいで咳き込む。一体何が起きたんだ?  辺りを見回すがまだいる狂った奴らしか見当たらない。  その間に黒こげになったさっきの女が起き上がった。  「うわっ!」  皮、髪、肉が焼かれ、それでも立ち上がるとなるともはや人間じゃない。  目を覆う目蓋が無くなった目で、一樹を見る。  そして少しずつこちらに向かってくる  「く・・・来るな!・・・」 後ずさりながら必死に逃げようとする・・・  こんな事ならブレスレット持ってくれば良かった  後少しの所まで近ずいた瞬間、真っ二つに切れ、一樹の左右に倒れ込む、顔に女の血が付着する。  そして目の前には黒いコートがなびいているのが見えた・・・  手には太刀を持ち、一樹と背は変わらないくらいで、青く長い髪は一つにまとめられていた・・・  綺麗な女の子だった・・・・
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