prologue

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 「まだ立っていられたなんて、そこそこ強かったみたいね。」  真っ二つにされた女にクスッと笑う。  残りの狂った奴らは、一樹の事を無視して、コートを着た女の子の方に襲いかかる。  「ん、そんなに灰になりたいの?」  女の子は相手の攻撃を全て避ける。  そして、掌に青い炎が現れる。  「・・・天を灼く青き炎よ・・・その力・・・地に居る愚かなる亡者に制裁を下せ!」  青い炎が大きくなり、渦を巻きはじめる。  「はぁ!・・・・」  渦を巻いた炎を狂った奴らにぶつける。  凄まじい劫火と共に跡形も無く狂った奴らは消えてしまった。  す、凄い・・・  一樹はその圧倒的な力を見て唖然とする。  「ふう・・・・終わり🎶」  風で髪がなびいている。  「き・・・君は・・・」  気付けば一樹は女の子に話しかけていた。  「君は一体・・・」 コートをなびかせながら振り向く。  少し間が空いて、安心したように言う。  「無事で良かった」  「あ…」  そう言ってその場から消えた。
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