プロローグ

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于吉の言葉に眉を潜める。 左慈「出かけるだと?どういうつもりだ、お前が出かける間も、北郷一刀が力をつけるのは必定。早く殺さないと手が付けられなくなるぞ」 于吉「わかっていますよ。ですが念には念を入れて置いた方がいいと思いますが?」 左慈「………ふん、お前がそこまで言うなら好きにすればいい」 反抗するのに飽々したのか、投げやりになっている。 于吉「感謝しますよ、左慈。………それではしばしの別れを惜しみながら行くとしますか」 左慈「チッ、さっさと行け!!」 于吉「では」 そう言って、于吉はその場から初めからいなかったかのように消えた。 左慈「………北郷一刀、貴様は必ず、この俺が殺してやる」 その空間で、また一人になった左慈は静かにそう呟いた。
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