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于吉の言葉に眉を潜める。
左慈「出かけるだと?どういうつもりだ、お前が出かける間も、北郷一刀が力をつけるのは必定。早く殺さないと手が付けられなくなるぞ」
于吉「わかっていますよ。ですが念には念を入れて置いた方がいいと思いますが?」
左慈「………ふん、お前がそこまで言うなら好きにすればいい」
反抗するのに飽々したのか、投げやりになっている。
于吉「感謝しますよ、左慈。………それではしばしの別れを惜しみながら行くとしますか」
左慈「チッ、さっさと行け!!」
于吉「では」
そう言って、于吉はその場から初めからいなかったかのように消えた。
左慈「………北郷一刀、貴様は必ず、この俺が殺してやる」
その空間で、また一人になった左慈は静かにそう呟いた。
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