1107人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
それからはこの場所だけ無音になった。聞こえるのはガキ達の楽しそうな声だけだ。
深也・ジジィ「「………………」」
俺とジジィは動かないでいた。いや、どっちも動けなかったっていうのが正しいだろうな。
やがてガキ達の声が聞こえなくなって―――
俺はそれを動き出す合図にしてジジィに向かっていった。
深也「うおぉぉおおおぉぉぉ!!」
ブォン(ヒュオ)
俺とジジィの技が交差して
ジジィ「………ふん、なかなかじゃな。良い太刀筋になったものよ。もっと精進することじゃ」
俺は床に倒れた。
かろうじて意識はあるが、さすがは麒麟といったところか………腕と足が、全然動かねぇ。痛すぎて声も出やしねぇ。
………しばらくはこのままか。畜生、次は絶対勝ってやるぜ。
.
最初のコメントを投稿しよう!