狂月の恋想曲

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いつだって、彼女は中心的な存在だった。 誰もが彼女のことを知っていて、誰もが彼女に好意的に接してくれる。 そんな彼女の恋人は、学校の王子様的存在だった。 勉強は学年上位3位には確実に入り、運動神経抜群という文武両道。 とてもかっこよく、それなのに彼女のことを優先的に考えてくれ、誰からも好かれるほど優しい人気者な彼氏だった。 だが、いつからか彼女の友達と呼べる子たちは、全員口をそろえてこう言い始めた。 「恋人と別れろ」と。
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