砂Ⅱ

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それでも私はすくい続ける 何度も何度でも 貴方への想いを噛み締め握り締めながら この手が老いてしおれていっても 例えその先にあるのが無であったとしても 違う 私はずっとただの砂をすくい上げていたと思ってた それは間違いだった 今やっと気づいた 貴方は私の近くにいたんだね 私はずっと貴方の欠片をすくってた
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