二章

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屋上に着くとルカは、すぐに制服の下に着ているフード付きのTシャツのフードを被った。 それを見た、ルミナはルカに聞いた。 「ルカ君は、なんで外に出るとフード被るの?どうして??」 ルミナは、不思議そうにルカを見ていた。 ルカは、しばらく黙っていた。 数分が経ち、ルカは口を開いた。 「ルミナ!お前にだけ言うよ。俺は、明るい所が苦手だし太陽も苦手なんだ!だから、フードを被ってるんだ。それだけは、覚えておいてほしいんだ」 「へぇ~!そうなんだぁ~。覚えておくよ」 ルミナは、少し驚いていた。話が終わると二人は、昼食を食べ始めた。 ルカは、トマトジュースを飲みながらルミナの首筋をずっと見ていた。 ルミナは、ルカに見られている事に全然、気付いていなかった。 一方、ルカは牙が疼いて我慢していた。 しかし、ルカは人間の血が苦手だった。 トマトジュースも飲み終わり、ルカは言った。 「ルミナ!俺、先に教室に戻るわ」 「あっ!うん」 ルカは、教室に戻って行った。 ルミナ、屋上で一人になってしまった。
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