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ユウタ「…それは、俗に言う『兄』と言うものではないでしょうか?ナナさん?」
ナナ「あんな人(猫)っ!…兄だなんて認め無い。」
なにやら、シリアスな雰囲気に体勢を直すユウタ。
ユウタ「…しかし…あのトラ吉が…兄ねぇ…」
ナナ「…はぁ?」
ユウタ「…ぇ?…違うの?」
話が噛み合っていない…
ナナ&ユウタ「…。」
ナナ「…はぁ、最初から話すわ」
心底うんざりそうに話し始めるナナ。
ユウタ「…え~?…ごめんなさい…」
何故か謝るユウタ。
*'・*:.。. .。.:*・~割愛~'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
ナナ「…って事で、そのあたしを捜してるのは多分、不本意ながら『兄』に分類されるであろう奴なのよ。」
ユウタ「ナルホド。事情は分かったけど、いくつか質問してもよろしいでしょうか?ナナ先生。」
言いながら、右腕を真っ直ぐ上に伸ばす。
ナナ「…はい。どーぞ。」
ユウタ「まずは、トラにはなんで、誤魔化したん?」
ナナ「簡単よ。面倒くさいし、鬱陶しいから。(トラが)」
ユウタ「ふむ。じゃあ、なんでお兄さんに会いたくないの?」
ナナ「簡単よ。面倒くさいし、鬱陶しいから。(兄が)」
ユウタ「…ふむ。じゃあ、最近一緒に寝てくれないのは?」
ナナ「簡単よ。面倒くさいし、鬱陶しいから。(ユウタが)プラス、暑いし。」
ユウタ「orz」
ナナ「質問は終わりかしら?w」
落ち込むユウタ。
気にしないナナ。
とりあえず本筋に戻すユウタ。
ユウタ「…なんでお兄さんをそこまで嫌うん?血の繋がった兄妹やろ?」
ナナ「…兄妹って言っても、ホントに小さい時に別れてから会ってないし…それに…」
ユウタ「それに?」
ナナ「…母親が一緒なら、兄妹って考え方がヤダ…」
「私は私だもの。関係無いゎ。」
血が繋がっているからといって、いきなり親密になるのも確かに違和感がある。
逆も然り。
ユウタは考えた。
だが、スグに答えは出ない。
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